吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

娘が4月から小学1年生なので資料提出

下の娘が4月から小学生。
1日体験入学時に事前に渡されたエントリーシートみたいなの提出するんだけど(性格とか、友達の名前はとか)


吃音に関しては「ことばの教室通ってる」(町の福祉課管轄なので教育委員会は把握していない)
吃音に対してのパンフレット(このブログでも画像貼ったけど)をコピーして添付した。

これも提出すれば良かったのかなと思った。
リンク貼ってる「吃音ポータルサイト」内だけど。
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25 吃音のことでからかわれている児童がいます



 吃音をもつお子さんは、吃音のことで友達からからかわれたりすることが少なくなく、それがいじめなどに発展することも少なからずあるようです。吃音をもつ成人の方の手記などを読むと、「小学生の時に、友達からからかわれた後に、吃音を意識するようになり、吃らないように意識したら吃音が余計に悪くなった。」「友達からからかわれても、何も言い返せず悔しい思いをした。吃音があるから自分は駄目なのだと痛感した。」等と、吃音へのからかいが吃音の悪化や自己肯定感が低下する契機となった事例が多いことに気づきます。そこで、吃音のことでからかわれているお子さんが、学級にいらっしゃる場合は、出来るだけ早急にその状態の解消を目指した取り組みを図っていく必要があると思います。


 どのような取り組みを行うかについては、ケースバイケースで考えなくてはいけない場合が多く一概に言うことは出来ません。そこで、以下には、取り組みを考えていく際の原則的なことについて述べていきたいと思います。吃音のことでからかわれているお子さんに対する対応としては、(a)からかわれたお子さん(吃音をもつお子さん)、(b)からかったお子さん、(c)それ以外のお子さんの3者に対する取り組みが必要になると思います。


 まず、(a)からかわれたお子さんに対しては、吃って話してしまうのは、お子さんの努力が足りないことが原因でないことや、悪いことではないこと、特徴や「くせ」の一つであり別に恥ずかしく思うことはないこと(例えば、「背の高いこと低い子がいいるように、話すのがすらすらと言える子と言えない子がいるんだよ。背の低い子が別に悪いわけではないように、話がすらすらと言えなくても別に悪いわけではないんだよ」等)を伝えることが必要になると思います。そして、悪くないのにからかうということは、良くないことだということを確認した上で、お子さんにからかわれたお子さんに対してどのように対処して欲しいかを尋ね、お子さんと相談しながらからかったお子さんへの対処を考えるとよいのではないかと思います。


 続いて、(b)からかったお子さんに対しては、からかってはいけないと叱るだけではなく、吃音は自分の力ではどうしようもないことで、そのことを取り上げてからかうのはフェアでないことを伝える必要があると思います。そして、からかうお子さんにもからかってしまった理由を聞き、吃音のあるお子さんに非がある場合(もちろん、吃音以外の面で)にはそのことは吃音のあるお子さんに伝えるようにするなど中立的な立場を立ちながらも、吃音の面でからかうことはそれらとは次元が異なることであるということを強調する必要があると考えます。


 最後に(3)それ以外のお子さんに対してですが、私は、この(3)に対する対応も学級からからかいをなくすためには、非常に有効な方法であると思います。つまり、吃音のことでからかうことはおかしいことだ、という学級の雰囲気を作ってしまうと、からかうお子さんも出てきにくくなると考えるからです。これを行うためには、例えば、吃音の子の了解を取った上で吃音のことを学級会等で取り上げる、話し方ではなくて話す内容に注目するように学級内で指導を行う等の対応が考えられます。


 また、学級の先生の吃音のあるお子さんに対する対応も、非常に重要になってくると思います。先生が率先して吃音のことをからかったりすることは論外としても(残念なことに、そのような対応をされる先生も一部にはいらっしゃるようです)、先生が吃音の子が発表している時に、心配そうな顔や、イライラしたような顔をして聞いていると、他の子どもたちもその雰囲気を察してしまうのではないでしょうか。そこで、先生自身が、話し方ではなく話の中身に注目して、ゆったりと最後までお話を聞いてあげる等といった、吃音があるお子さんとの接し方を考えてみることも必要になるではないかと考えます。