吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

「花もて語れ」メモメモ(ネタバレ沢山)

自分の勘違い?から読み始めた「花もて語れ」ですが結局全13巻手元にあります。
感想と、この前講演聞いた「森田療法」と自分は結びついたので日常ブログではなくこっちで書き出して見る。

結びついたのは森田療法をやってる人が

「不安はあるけどそれ以上にやりたい事がある」

と言ってたってとこ。

wikiにこの作品の概略があります。
花もて語れ - Wikipedia
場面緘黙的な主人公が朗読を通じて精神的に成長するお話。
この話の心、芯は「きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば」かなぁ

朗読のシーンに使われたお話はwikiからコピペ
ブレーメンの音楽隊(グリム童話)(第0話)
やまなし(宮沢賢治)(第2 - 6話)
春と修羅宮沢賢治)(第7話)
ぼろぼろな駝鳥(高村光太郎)(第8話)
花咲き山(斉藤隆介)(第9 - 15話)
トロッコ(芥川龍之介) (第16話 - 第19話)
ごん狐(新美南吉) (第20話)
麦藁編む子の唄(金子みすゞ) (第21話)
黄金風景(太宰治)(第22話 - 第28話)
野ばら(小川未明) (第29話 - 第32話)
おきなぐさ(宮沢賢治) (第33話 - 第48話)
注文の多い料理店宮沢賢治) (第38話 - 第60話)
皿(火野葦平) (第64話 - 第70話)
ぽっぽのお手帳(鈴木三重吉) (第73話 - 第78話)
風博士(坂口安吾) (第83話 - 第90話)
瓶詰地獄(夢野久作) (第91話 - 第100話)
蜜柑(芥川龍之介) (第103話 - 第109話)
小さき者へ有島武郎) (最終話)
全13巻で区切りがあり
1−4巻で登場人物が固まり
5-8巻でひとまず落ち着き
9−10巻で最後への助走
11−13巻で大団円。ハッピーエンドです。

きっかけの1つに宮沢賢治を通じて上の子が読めば勇気出るかなぁってのがあったのですが
作品解釈や、朗読作品そのものが小学生には難解になっていき。
8巻までは読んでると思うけどどうでしょうか。


以下、読んでていい言葉だなと思ったのを書き出す
かなり端折ります。漫画の表現力はすごいし。

・きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば
・生きていればいろんな不幸も降ってくる。でもだからこそ生きていく中にはいろんな喜びもあることを教えてくれようとしていた
・やさしいことをすれば花が咲く。命をかけてすれば山がうまれる。うそではない、本当のことだ(花咲き山)
・そしてそれは、自分が努力して、初めてわかるものなんだって
・自分の不安に立ち向かえるのは自分しかいない。だから私はもう走り切る
・ひとりでがんばって走った時初めて人の温かさの大きさもわかる。
・この文章は、太宰が仕掛けた罠だ
・思い悩むということは、その悩みを乗り越えられる器がその人にある
・思い悩むということは、その悩みを乗り越え始めている
・私は過去を直せない。賢治も過去は直さない。あらゆる理不尽への悲しみを込めて
・現実を知らずに願うは夢想。現実を知って願うは大人の戦い。
・ありのままの自分でいられる人は強い人。だから私は強くなる
・どんなに自分が嫌いになっても、最後は好きでいるそれが私にできる私の強さ
・他人の心を視ては怯え続けた私はその時初めて一番汚くて一番恐ろしいのは実は自分自身だということに気がついた
・この美しい楽しい島はもうスッカリ地獄です(瓶詰地獄)
・悩みの答えは自分の中にあるのではなく、人との出会いの中にある
・思うように生きられなくても、思うように生きる努力はできる

まだまだ、「ぽっぽのお手帳」の自我の目覚めであるとか、「皿」の美徳であるとか、
最後の「小さき者へ」は母を失った自分の子供達のメッセージなのでまんま読者へのエールかなぁ

どれくらい人気ある作品なのかワカランが、もっと話題になるといいなぁ