吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

「認知療法・認知行動療法(吃音とのつきあいを通して)」の感想。オススメ本です

認知療法認知行動療法(吃音とのつきあいを通して)」の感想。オススメ本です


自分は吃音持ちで症状は軽減したけど今でも普通に吃ってる。
だから精神的に追い詰められた事はここ20年間は皆無で。
「こうすれは発話出きる」「吃ってもまぁ大丈夫」の積み重ねてが聞いてると思うし
盛田療法やアドラーの初歩本読んで精神的に楽になったのも大きいと思う。

で吃音に対してはもう何回目かわからない位書いてる「治らないと思って治る」に尽きると思ってて。
それには22歳(親父の急死)で
「人はあっという間に死ぬ。このまま「吃りのせいで何も出きない」は勿体無いのではないか」「吃ってもやる」に気持ちを切り替えて
結果的にスモールステップを積めて、27歳位から急激に改善して、30代に入ると「吃っても何とかなる」の境地になった経験と言うか。

一言で言うと「加齢で流暢性改善」はエビデンス的にはよくある話らしく、自分もその1人なのだろと。

「加齢で改善」の理由m自分は認知行動療法にあると考え、twitte?FB?でおすすめ本だった本書を購入。
結構サクっと読めた。
この本は伊藤伸二先生の団体のワークショップの記録を書籍化したもので
なので吃音目線が多く、入りやすかった。
「認知の歪み」
「思考記録表~感情を整理するためにも書くことが大事」
「ネガティブな記憶も皆に読んでもらう事でポジティブに変わる」
「行動してこそ(行動は全てポジティブ)」
「BUTを掘り下げて、スキーマを見つけ、変えていこう」
伊藤先生の人生を認知行動療法で切り取る話は自分の経験と重なり、とても腑に落ちたと言うか「認知行動療法は吃音改善に効く」と思ったし、セルプヘルプグループ・仲間を作ってお互いの意見を言い合って新しい視点を得るのはとても有効なんだなと。


残念に思ったのは伊藤先生の「吃音は治らない」の連呼。バリーギターの全否定とかね。
結局伊藤先生も同じこと言ってると自分は思えるのだけど。治らないと書いてて「変化する」とも書いていて。ズルイと思った。

伊藤先生は
日本語、日本人の思考だと「黙っても伝わる」から海外の先生達が考える「話せる状態にしてから経験積ませる」は必要ないと
書いてるように思うのだけど、呆れたし、昭和か、そんなに性善説で良いのですかと。


までも、伊藤先生の経験と自分の経験は親和性があるし「治らないと思えば治る」と思うので。
言い換えれば「逃げるな」なんだけど。学校は特殊な時期なので「逃げても良い」のだけど


結果、オススメ本です。負の記憶を正にできれば、自己肯定力が上がる。自己肯定力が上がれば吃音に負けないと思う。