昨日、朝日新聞1/28朝刊に昨年自殺しちゃった吃音持ちさんの記事。メモの画像が痛々しい
http://www.asahi.com/articles/ASG1K6TXMG1KUTIL168.html
yahooのリアルタイム検索で「吃音」で検索したら朝刊を読んだ時間と思われる時間帯に増えてて
yahooリアルタイム検索「吃音」
記事自体は、北海道ではSTVや北海道新聞の連載で報道済みのが多かったけど、客観的な視点が多くていい記事だなぁと。
押見さんの漫画が紹介されてる(買った時妻が「吃音持ちの娘には読ませない」→今は娘の本棚にある(一時期熱心に読んでた))
のも啓発にはいいよね。
1/29夕方追記
押見さんの漫画、昨日TBSラジオで記事と一緒に紹介してたのね。音源案内来てた。
リンク先で音声聴けます。
2014年01月28日(火)『チキチキ道場・特別編』 - 荻上チキ・Session-22MCの荻上チキさんは「見えない障害」でも熱いらしいです
ちょっとお下劣サイトだけど、英語版がUPされてるの見つけた。新学期、自己紹介の時、難発で笑われるシーン
就職四ヶ月後に自殺した札幌の吃音新人看護師(34)愛読書は漫画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」:Birth of Blues
このシーンを娘に見せるのを妻が躊躇したんだ。
このブログにはないけど、自分は夏休み一人でゴロゴロしてるシーンが痛かったんだ、同じ吃音持ちとして。
自分は直接お会いしたこと無いのだけど、北海道言友会の皆さんを通じて人となりをお聞きして
(全然自殺するような感じではない人)それだけに衝撃で。
その病院に就職したのだって吃音を隠していた訳ではなく、説明しての話だったのにってそういう意味でも衝撃的な話。
「見えない障害」だよね、確かに。吃音の軽さ重さは関係するけど。
幼稚園から「ことばの教室」を勧められてから5年6年、
吃音持ちの娘が吃音でイジメられて泣いて帰って来る日が続いて北海道言友会とコンタクトして3年。
「吃音=どもり」って本人が隠す隠さないってのが課題、問題なのかなって思っていたのが
一番の問題なのは「親の知識」なのかなぁって思えてきた。
「吃音」の理解が広がれば普通の大人は無理強いしないわけで。
それには啓発、衆知。
北海道言友会では3歳時検診で「吃音の有無」を確認、固着化しないためのトレーニング(リッカムプログラムが現時点では有力)
を推奨してる。
(幼児期ならばトレーニングすれば高確率で無くなると言われている。逆に8歳9歳でも吃っていれば治らない)
自分が思うに
衆知には吃音持ちが「吃音で困ってます」だと公衆で言う事。
吃音持ちが吃音持ちになってしまった子供達に「吃音の知識と経験」を伝えること。
10代の自分は吃音で将来が真っ暗で。実はそれなりにいる(100人に1人なら日本だけで100万人)吃音持ち達の様々な経験は子供達の灯台になると思うんだけど。
でも自分から「吃音持ち」なんて言わなくて。
吃音勉強会とかで「ことばの教室」の先生達の前では語れるけど、普段は聞かれないと言わない。
そこが間違ってるのかなぁ。「見えない障害」を可視化するのは現状「困った」って言わないと可視化しない日本だし。
残念ながら、家族のサポートもあり、言友会へのイベントにも積極的に参加されていた、発言されていた吃音持ちの自殺。
そんな恵まれていたと思える環境の方ですら自殺してしまうこの世の中、日本を何とかしないと。
「鬱」の理解が進んだように、「吃音」も理解が進めば。
やっと法整備の前段階と言うか、
「障害者の権利に関する条約」の批准承認が可決され、日本は世界で140番目(EUを含めると141番目)の批准国となった。
「吃音」は病気ではない。「言語障害」ややこしい話で厄介な障害だ。