吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

ネットの吃音情報って切り取り方で正解にも不正解にもなるなと

この前の旭川例会のご新規さんが「ブログ読みました」って。微力になるならと久しぶりに。
このブログ書き始めた時は吃音情報というか報道なりイベント告知とかあるとブログに貼ってたけど
今は沢山の吃音に関する事が検索できて、更新されてて「周知広がってるなぁ」と思っています。

でも、「正しい情報」ってのが、やっぱり無い。スタンダードと言うか。


「吃りネタ」で検索してでてきた子育てサロン?では
2歳の子が吃音出たので吃音専門の病院言ったら「治る確率40%」「一生付き合うことになる」と言われたが
私の教材?サロンでやってたら無くなった。的な。

自分は、勉強会で「3歳までに5%が吃音になるが、6歳?就学時?には1%になる」つまり80%は消失すると思っていて。


「愛情足りないから吃音になる」も切り取り方だと思うわけで。
自分の中では「吃音になりやすい体質」「なりやすい環境」「その合わせ技」の3パターンでなると思ってて。


俺がなぜ吃音持ちに.....
親父はどうやら吃音持ちだったらしい。で親父は単身赴任で母はパートで
一軒家に越してからは幼稚園の送迎バス一人で乗り降りしてたし、母が帰ってくるまで朗読レコードかTVだった。
弟いるのだけど当時の記憶が全く無い。託児所だったのかな?
5歳6歳が一人で鍵開けて冬ならストーブ点火してって今では考えられんわなぁ。
虐待は無いと思う。でも当時から引っ込み思案ではあり、その理由が吃音だったかはワカラナイ。
でも「話すのもスキル」なので未就学児に「鬼ごっこ」とか社交性を養う機会は少なかったし、
6歳で吃音残っていれば一生モンなのだから「遺伝」は主で「練習不足」だったのかなぁと。
幼稚園では一言も話さなかった記憶があり。


長女はなぜ吃音持ちに.......
遺伝はガッツリ。3才児検診で「吃音は様子見ましょう」と言われるも幼稚園では早々に「吃音あるので”自治体のことばの教室”」を紹介され。
次女が産まれた時、妻から離れるの凄く抵抗して(1時間以上泣いて他の病室からクレーム来た)
強引に引き離したのがトラウマになってるかなとか、反省は凄くある。小さい時から妻以外の大人に慣れさせてあげればと。
吃音あるので幼稚園でも積極的ではなく。小2で「ストレスの捌け口(いじめです)」にされて毎日泣いて帰ってくるようになり。
見かねた小学校の先生が「ことばの教室」作ってくださいと提案してくれて本当に出来て。でも長女は行くまで半年かかった。
小3の時に俺が「吃音は一生治らない」とキツク言ったのもより重い方と言うか「社交不安障害」に移行してしまったのかなと。
そんな長女は自分から部活(吹奏楽)に入り、そこで居場所を作れて、小・中・高とそれなりに。



次女はなぜ吃音持ちに....
遺伝はガッツリ。長女が吃ると次女も真似して。
長女の3歳までと次女の3歳の環境は全然違くて。
長女の時はアパート2階で、下の人は煩いとすぐ怒鳴り込んでくる家族(自分の騒音はお叶いなし)で、
俺も基本8時~22時会社とかで「妻と長女」の時間がとても長かったと思う。
次女の時は一軒家になり、子育て支援センターに通い、次女は年小々から幼稚園で家族以外の大人にも慣れてて。
小1から「ことばの教室」に通って結局「6年間吃った事無い」と言われ、長女が切り開いた吹奏楽人脈も上手に使い。
小学校高学年、今は中1だけど、自宅では結構吃るようになって、人前に出る事嫌うようになったけど
発表系、吹奏楽での司会とか、卒業式とか、何百人の前で一人で堂々と吃る事なくコなして。
中学入学時にどうする?って話も「配慮必要なし」と宣言して現在に至る。「隠れ吃音」という人種になったのだろう。


「隠れ吃音(どうにかなる方法を会得してる人)」も含めで100人に1人だと思うから、本当に重い人ってどれ位なのかなぁと


長女と次女の違いは「未就学児の環境」「いじめの経験有無」だと思うんだよな。
未就学児の時を意訳すると「愛情」と書いてしまう人もいると思う。


吃音自体変化するし、切り取り方、その人の受け止め方でも違ってくる。
厄介だなぁ