吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

吃音持ちが主人公 映画「WALKING MAN」DVD感想-ネタバレ多数

吃音持ちが主人公 映画「WALKING MAN」DVD感想 です。

昨年公開で当時twitterで盛り上がってたような。感想は読んでおらず、思い出してDVD借りました。90分。
walkingman-movie.com
野村周平がANARCHYの監督作で主演、ラップで這い上がる青年描く「WALKING MAN」(コメントあり) - 映画ナタリー


言友会の監修は無さげ。吃音って言葉は無く、吃りって言葉は数回あった。
一言でいうと「良い映画」。レンタル屋さんでは「社会風刺・良作」POPありました。
「北海道言友会のメンツで視るのはキツイけど、うぃーすたならアリかな」って感じ。
主人公に共感できる事が多々あり、「舐めんな舐めんな舐めんな舐めんな」はホントに。
主人公が変わっていくのは逆境への反骨心では無く、「話せる方法を発見した」からではないかと。自分の経験でもあるけど。
主人公を演じた野村周平さんの演技がとても良かったです。吃ってるシーンも自然でしたが、「話せる喜び」の表情がすごくグっときた。
映画のキーは「若者の自己責任」だと思うけど、ラスト前、83分頃の先輩の語りが監督さんの言いたいことで、言友会でも言ってる事。
「あなたが悪いのではない」
スカッというか、ほっこりしました。
吃音持ちに限らず、監督さんの願い通り「若者達が一歩踏み出す勇気が持てる映画」になってると思う。


映画見た後に他の映画の宣伝数本動画見たのだけどピローズの記念映画があって。
それ見て、HIPHOPの正統派(逆境に負けない系)の曲というかラッパーのバイブスというか威圧感って共感できないなとハッとしました。
自分がそこまで苦労してないから。聞いてる音楽も「頑張ろう」な好きな曲は沢山あるけど、貧困から抜け出そうな曲ではないし。


以下、ネタバレ込みで感想。
多分、靴やキャップ、洋服にはHIPHOPのメッセージがあるんだと思うけど、そこまで理解できず。
「勝負服」って自分はその発想ないのだけど、よく聞く話だし、そのチカラを借りるのは良いことなんだろなと。
面倒見のいい先輩だけど、先輩も(あの理由で)友達いないから主人公に絡むのかな?
多分その仕事は喋らなくていいから選んだと思うけど、運転免許持ってないから仕事が貰えない。
先輩の彼女だよな~、仲間って視点なのかな。ラストは唐突だけど、ハッピーエンド、いいんじゃないかな。
監督が本当に言いたい事って橋の上で兄弟で語るトコかな。
主人公が「言える!」って気づいたのはカセットから聞こえるラップのリズムで、ある道具でした。言いたい事を言って、成長する。
見た目がひ弱、何を考えてるか分からない感じだったのが、背筋も伸びて、目のチカラが強くなっていく。
その道具を投げるシーン、象徴的でした。
「リズムで話せる」、監督さんの経験なのか?バリバラで八木さんの会偶然見たとか?