吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

吃音持ちが主役の映画「実りゆく」感想(ネタバレあります)

吃音持ちが主役の映画「実りゆく」感想です。
minoriyuku-movie.jp


いい映画、映画らしい映画でした。爽やか~って感じ。

大変申し訳ないですが「アケミちゃん」の演技が超絶不自然で、ちゃんと演技できる人だったらもっと作品に没入できたかなと。

この映画にはモデルがいて、その人は「滑舌が非常に悪い」との事。


映画『実りゆく』予告編

パンフレットに書いてあったけど、吃音は完全にネタ、設定としての。です。
イジメられるシーンもあるのだけど、映画の色付けかなぁと思った。主人公が「怒りを溜め込んでる」「抑圧されてる」って感じは無く。
エンドロールに 全言連・東京言友会 の文字があったので吃音そのものはキッチリ表現していたと思います。
地方発の低予算?映画って、吃音関連だと和歌山県の「ポエトリーエンジェル」もそうなんだけど、
有名どこの俳優さんの演技がとてつもなくうまく、際立ってしまうのよ。今回も「俳優ってスゲー」と思いました。

主人公の俳優さん。真面目が伝わる演技で凄いなぁと思った。こんな雰囲気の吃音持ちさんって沢山いそうだと思った。
深夜ラジオのハガキ職人なのだから才能はあったのだと思う。
「覚えた言葉だと吃らない」「父を笑わせたい」
主人公のセリフは舞台以外は全部「難発」口調です。力んで出す感じ。
そのラジオに呼ばれて爆笑問題さん達の前でカミングアウトして両名の反応がとても自然で良いと思った。


映画から外れるけど
お笑いって障害すらネタにするし、武器にもなったりする。
吃りを個性に変えられる仕事なのかなぁと。
農家な吃音持ちさんも数名知ってるけど。「農作物との会話が多くから不自由あまりない」って。
映画でもそんなシーンあった。


結局吃音は「設定」なので、あんまり印象に残らなかった。
舞台での圧倒的な話術とのギャップが大きすぎたからか、舞台以外での引っ込み思案っぷりが違和感なのか。