吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

吃音由来の生きやすさ改善と認知行動療法は相性が良いと思った本2冊

昨年twitterやFBで紹介されてた認知行動療法本を今月やっと読んでの感想。
ここまで読むのが遅れたのは「答え合わせ」の感覚があって、切迫感無かったため。
今の自分「吃って苦笑する」のは毎日だけど、10代の時のような、深刻には困って無くて。

どちらの本も「気づき」あったし、北海道言友会の例会だったりSNSでの声掛けに役立つな~記述あった。
障害って持って生まれちゃったのだから、持ってる武器で戦うしかないし、足りないと思ったら追加しなくちゃいけないわけで。
戦う舞台を替える方法もあるが、
自分の武器を考えて「なりたい自分」をまず疑い、目標の70%を目指して、
失敗した場合も想定してから「やってみること」

認知”行動”療法の 行動 が非常に大事だと。人生は自分で決めないと。


まず1冊目
伊藤伸二先生とのコラボ本もある大野先生の本。目線は支援者支援。
本人に認知の歪みを気づかせるアドバイスというか。
自助団体(SHG)の出来ることは沢山あるんだなと思わせてくれた本。

大野先生のサイトであるとか、BOT?の紹介もあり、例会のネタにもなりそうだと。
「認知の歪み」ってAIで指摘できるんじゃないかと。実際その研究をしているらしい。
話せなくて、相談できなくて、だから自分の考えが「歪む&意固地になる」
他者の意見は大事だし、当事者や専門家なら有効性も上がるようで。
アンガーマネージメントとか、他の色々役立つ情報が噛み砕いて書いてある本でした。



次はこの本。
認知行動療法を小説形式で。すごく読みやすかったです。
腰痛を手術でも薬でもなく、認知の歪みで治す。
認知行動療法で治すってのは数年前NHKで見てて。以降「吃りは脳の間違った記憶を正せば治る」って思うようになった。
その考えはどんどん正解だと思うようになってて。
こっちは当事者目線と言うか、吃音治ってないのに不安が少ない、今の状況の答え合わせに近かった。

人生を変える幸せの腰痛学校

人生を変える幸せの腰痛学校

腰痛を吃音と置き換えてとSNSにはあって。自分には「予期不安」との置き換えだと思った。
痛いときの対処方法を理解し、実行してみる。
腰痛が治ると書いてあるが、痛みは突然やってきて、対処方法を恐る恐る実行してみて
「案外動けた」で腰痛の恐怖が少なくなっていく。

先生の指摘「認知の歪み(腰痛の常識の否定・患者の意識への疑問)」が痛快で。
吃音もそうだと思った。
「吃音は”案外”大変なんだけど、今でも”案外”対処方法があり、自分の考え次第で生きやすくなる・改善できる」


最初の本は20代30代、2冊目は10代20代の吃音持ちさんにお勧めかな。
「常識」って常識じゃないと思うわけです。自分をもっと分析&戦略。「自分研究」なのかも。