吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

誰得?だけど凄く共感できた本「話せない私研究:大人になってわかった場面緘黙との付き合い方」

この本、前作からの続き、現在進行形の話でした。
前作以上に共感できて、凄くオススメしたい本。
でも、これに共感できるって、「吃音の悩みを克服した人」なんじゃないかなと思う。
なのでtwitterのフォロワーさんに宣伝しても有用じゃないかも....なんて思った。

駅で動けないトコから始まり、環境変えて同じ職種の、違う職場で稼ぎつつ、漫画でアウトプットを続けてって話です。

自分の経験とこの本が糸のように絡み合うと言うか、これ待ってた!って感じです。

amazonレビューにも書きましたが「社交不安障害からの回復」日記だと思いました。

記憶だけど、成人の吃音持ちさんの4割が社交不安障害を経験しているのだとか。
自分も公共トイレで小便器使えないとかの時期があり、
吃音本の社交不安障害の診断用紙でチェックしたら結構当てはまってて、「当時社交不安障害だったんだぁ~」と。
これがweb診断できるやつ。設問同じだった。
社会不安障害(SAD)診断チェック | ココオル


更にネタバレ続きますが
本に「当事者研究」とありますが、作者さんは自分を客観視して、自己分析してどんどん行動していきます。それが改善に繋がる。
感情の出し方・職場を・仕事のやり方・人との接し方・雑談の方法を・親と・住む場所(誰も知らない場所)

特に惹かれたのが、雑談への対応と引っ越し。感情の出し方、著者にとっては「怒り」かな。
今まで話さないから、話したときの重さが周りと違うので、実は気にしなくていい
周りに知り合いがいない気楽さ。凄く分かる。
感情の出し方、自分は90年代の浦和レッズのサポーターやってて、自宅やスタジアムで喜怒哀楽を取り戻せたなぁって。


本の趣旨的には「場面緘黙の」なんだろけど、吃音持ちもそうだし、視線恐怖?等の
「人との接し方を何とかしたい」って人には「サンプル」として凄く良い本だと思いました。

自分を客観視・分析・対策を考え・実行し、トライ&エラーでブラッシュアップしていく。
前のエントリー、「認知行動療法」ですな。立派な。


アドバイザーの高木先生(場面緘黙の専門家)のアドバイスが染みます。これは俺が吃音持ちだからかも。


10代にはピンと来ないかもだけど、「人との接し方」に悩んでる吃音持ちさんに、この本参考にして、自分を分析&改善の行動してほしいなと思いました。
超オススメ本です。