吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

2013年10月27日子供達の学芸会で感じたこと

「言えない」って表現、違うと思うので「言葉が出てこない」に替えました。
そのほうがより気持ちが伝わると思ったから。

感想としては「これで良かった」と思う。
親である自分も、本人も、クラスの子達も担任の先生も「これでもいいのかも」と思ったのではないかと。
「ま、いっか」って思えるのは、「練習しても出てこない事がある(自分の経験)」吃音では大事なのではないかと。
本人が「ま、いっか」って思えたのか、もう一度確認しないといけないけど。


上の子(小4)はセリフを1つあてがわれ。
練習からセリフが出てこず、担任からは何回も報告&確認の電話がありで
本番一週間前に本人に確認後、「言葉が出てこない場合」を想定し本番に。
結局出てこなかった。
でもアイコンタクト?直前に決めた?事で他の子がスムーズに言ってくれたので、劇自体はとってもいい感じに。
子供達は達成感あったのではないかな。
上の子もセリフ以外では他の子同様にいい感じで立ち回り、他の子同様に達成感あった模様。

下の子(小1)は「語り部の1人に立候補」「セリフも5回位あり」「練習から全く問題なし」
本番でもスラスラと語り部(ナレーター)を無難にこなしました。

過去を振り返ると
・下の子はセリフ等の吃音に関しての問題はありませんでした。
幼稚園の発表会では年小々から要の役を任されてて。
今回の役は要ではないけど、本当に普通に無難にセリフを出してて、
練習時から不安を口にする事はあまりなかった感じ(俺の前だけかもですが)

・上の子は練習で吃ることはあっても本番では大丈夫な感じで。
ちなみに去年は「(じゃんけんで負けたので)結構目立つ役」になり、でも何とか成立させてました。

でも今年はセリフが全然でてこなかった。(日直で言葉が出ないのも今年から)
練習の時は上の子が言うまで全員フリーズ。
ある程度時間経っても出てこない時は先生の合図で次の場面へだったらしい。

ブロックと言うか喉の筋肉?○○筋が固まったと言うか。
パクパクはしてるんですが~って先生からの話もあったようだし。
「言いやすいように台詞や振りも替えてもいい」とも言われていたのですが、言葉は出てこず。
全然言えないので一週間前に先生からの提案があり。
「前のセリフを言う子と手を繋いで一緒に言う」
って感じになりました。

ちなみに「言葉が出ない」で上の子を責める子はいなかったとか。
強いて言えば下の子だけ。
(総練習で「声が小さい」って上の子に突っ込まれたので「言えないお姉ちゃんに言われたくない」的な反撃をしてたようで)

学芸会前日、
上の子に(事情をしらない)実家の母から「台詞ないの?」って聞かれたら「無かったようだ」って言って欲しいって言われた。
勿論実家の母も子供達がどもりなのは知ってる(実家に遊びに行ったらどもりながら会話してる)から実際そんな話は無かったけど。

吃音を語る夕べin旭川で南先生の「自分は6年間セリフ無かった(与えられなかった)」って聞いたのも子供達には効いたのかなとも。



文章纏まってないけど、「違ってもいい」「言えなくてもいい」ってそれこそ環境調整、支援なのではないかなって。
今回、セリフが出てこなくて、先生達は困ったみたいだけど。
先生達の対応は100点満点だと思う。


言葉がでないから「最初から与えられない」はダメだけど、まずやってみて、
本人の意志を確認して変更したほうが皆にいいって事になれば、それで(言葉を出さない事になっても)いいと思う。
それが本人の甘えやクラスメートの無意識化にならないサジ加減みたいなのは必要だと思うけど。
先生、面倒ですみません。親として本人の努力と言うか気持ちの持ちよう的な事を。

ある種「開き直り」をみんなが認めてくれる環境。
てか、小学校での環境はこれでいいと思うんだな、後は、本人が受け入れるか、開き直れるかどうか。
テクニックで解決できるならそれでもいいと思うけど、テクニックは上の子拒否気味で。
そういえば、下の子は手を使って声出すことあるな。