吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

文庫本「吃音-伝えられないもどかしさ」

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文庫本になったと聞いて、予約してました。
貼りましたが帯が挑戦的と言うか「手にとって!」って伝わる感じで。
twitterに書いたけど

有名人を引用したり、困ってる状況を列挙してたり、「なんとしても読んで欲しい、伝われ」って挑戦的だと思いました。
重松さんTVに出てるの見て流暢じゃんって思ってたけど、解説文読んで、準備してるの書いてくれてて、驚いた。

エピローグから読んだのですが.....真面目と言うか変わってないと言うか進んでいると言うか...重いのは変わらず。
文庫本の楽しみ、「文庫本あとがき」「解説」
「文庫本あとがき」は昨年北海道言友会オンラインイベントで語ってた事が多く
「解説」は重松先生で、本の内容とリンクせず軽い・明るい感じに思えました。友人と言うか後輩に接するような。
確かに北海道言友会で出会う年下の吃音持ちさんには「仲間」「後輩」って目線になるかなぁと思った。

重松先生のトーク、Eテレで見て「軽い吃音なのかなぁ」「話せるやん」って思ってましたが
細かな注文を出して臨んでなんとかこなし、近藤さんとのイベントでも握りしめたのでジャケットのシワがとんでもない事にと書いてあった。
「軽い」と思ってた自分が間違ってました。軽いのかもしれないけど、そんな準備をして望むって自分と同じで。
「ワカランよな吃音」と改めて思いました。
現実問題として、自分は毎日騙し騙し・試行錯誤しながら発話してるし、
うちの娘達は高3・中3になり進学就職を見据えると吃音はとても重い不安材料だ。

読み終わって最後の頁
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帯だけではなくてココでも吃音持ちの列挙
きよしこ」「青い鳥」は物語に出てくる。作者も吃音持ち
「彼の生き方」は読んだことない。遠藤周作さんは吃音持ちって何かで読んだ。
金閣寺」は吃音持ちエグかった。三島由紀夫も吃音持ちなのかなと思わせる表現。
「しゃべれどもしゃべれとも」も吃音持ちが出てくる。ドラマ&映画になったはず。
「言語小説集」も読んだ事ない。井上ひさしが吃音持ちだってのは何かで読んだはず。


550円(税別)超オススメ本、中身は重いけど。