吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

昨日に引き続き本からの引用

昨日に引き続きこの本からの引用

吃音は治せる (有効率74%のメンタルトレーニング (ビタミン文庫シリーズ))

吃音は治せる (有効率74%のメンタルトレーニング (ビタミン文庫シリーズ))


凄く納得できたのをピックアップして
「自分なりに編集」なので本書と記載は若干違います。順番も。
自分の感想は割愛。書きたいと思ったら。
吃音持ちのうちの子の自己肯定力をどう維持、もっと上げられるか。

吃音の進展段階
第1層:吃ったり吃らなかったり半々(月単位):自覚なし:自由に話す  :苦悩なし
第2層:吃らないより吃るほうが多くなる  :自覚あり:自由に話す  :苦悩なし
第3層:ほぼ吃る             :自覚あり:自由に話せない:苦悩あり  :回避なし
第4層:ほぼ吃る             :自覚あり:自由に話せない:苦悩凄くあり:回避あり

○言葉を発するしくみと吃音の関係(吃音は厳密には「言語障害」ではない)
1.言語(頭の中)
2.発話(頭の中)
3.構音(口、舌、呼吸器等の動き)
失語症だと1の段階で無理、紙にも書けない
→言える時もあるのだから3は問題ない
吃音は2の不調や障害と考える

○バリーギターによる進展度別の治療目標
境界期吃音(1.5~6歳)
最終目標:治す:現実目標:治す
初期吃音(2~8歳)
最終目標:治す:現実目標:治す。またはコントロールした流暢性
中期吃音(6~13歳)
最終目標:治す:現実目標:若い吃音者は治す。コントロールした流暢性、または受容可能な吃音
後期吃音(14歳以上)
最終目標:治す:現実目標:コントロールした流暢性、または受容可能な吃音
「コントロールした流暢性」=「完全には治りませんよ」
「受容可能な吃音」=「吃音を完全に治すのはむずかしいので症状を軽くしていきましょう」
※「吃音は発話訓練では治らない」


吃音持ちは否定的な感情や価値観が多すぎ、肯定的な感情や価値観が少なすぎるために自信が不足して、感情をうまく表に出せない

○人間の感情や価値観とは(自己肯定力?)
土台:感情・情動
その上:意見・意志
そんで:発話・行動
吃音持ちは土台の部分が不安定である場合が多い(本来幼児期にしっかりつくられるべきもの)
教授の聞き取り調査の結果
吃音持ちは過去に本来ならするべき経験をしないままだったり、本来ならしないでよいことを要求されたりした経験を多く持つ
吃音にまつわる経験・過度なしつけ・早期教育・等々
→子供の素因と環境のバランスの相対なので親が悪いわけではない

吃音の「回避」が問題
→早いケースで小3、多くのケースでは小5、6で「回避」が起こる
→その年令で経験すべき「対人関係の構築の経験(友達と遊ぶ、もめるケンカする等)」が不足する重大な問題
→その後の性格形成に影響
※最悪でも学童期には第1層(吃らない、吃っても気にしないで言いたい時に発話できる)に戻したい