吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

吃音のある看護師の自死事件の労災裁判&報告会参加しました

2020/10/14裁判から1週間経ちました。判決直後の報告会では「国は告訴する可能性高い」と言ってたような。
だからの呼び掛けなのです。
inoken-hokkaido.com


亡くなって7年
労災申請して5年
裁判で3年


ヤフコメが優しい。世の中こんなに吃音持ちに優しければ良いのに。
自死された方は吃音をカミングアウトしての就職でした。就職前の話と実際が全く違ってて。
パワハラ適応障害・鬱になってしまい、正常な判断が出来ず(数年前朝日新聞北海道新聞で報道済み)
news.yahoo.co.jp

北海道言友会のメーリングリストに流れててて。速攻で買って記事読みました。判決が10/14にあると

北方ジャーナル 2020年9月号[雑誌]

北方ジャーナル 2020年9月号[雑誌]

  • 発売日: 2020/08/15
  • メディア: 雑誌
これ読むと、患者の暴言と言うより、職場のパワハラだと思いました。
「言い直しを止めさせて」って言う患者さんもいたようです。


その病院に就職して4ヶ月での自死でした。
亡くなる日の10日後位に、北海道吃音キャンプで会えるはずでした。挨拶したかった。
労災申請を2回却下されて、裁判となりました。

当日、札幌地方裁判所に行き、裁判&報告会参加しました。
裁判所に行くのは小学校の体験授業以来。
7階で一番大きな部屋で、でも2m間隔開けないと座れないので入れない人が沢山いて。
部屋のドア開けたままの判決でした。裁判自体は2分位。報告書が60P位あるとの事。
判決は「労災認定(正確には労災不認定の却下)」でした。


報告会会場に移動
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以下、メモ書きを編集して書きます。間違い指摘されたら削除・訂正します。

会場設営してたのは
「北海道過労死を考える会」「過労死を防ぐ家族会」の方達だったように思う。
「新人看護師の自死」って結構あるらしく、裁判中の案件もあるとの事でした。
新聞社3社、地元雑誌1社来て、取材されてました。裁判所にもいたと思う。

弁護士さん2人到着し、それぞれ想いを語ってました。
報告書60Pを15分程度で読んでの感想・想いなのでこれから後で訂正があるかもですが。

1.病院のパワハラ認定
 吃音持ちに「説明のやり直し」させるのは効果ない。続けさせたのはパワハラにあたる。
2.試用期間の延長理由による心理的負担
 飯山さんだけが期間延長。延長理由(報連相の不備)は吃音由来でパワハラにあたる。
3.患者からの叱責
 「替えてくれ」「何言ってるか判らない」等の暴言を浴びる

労災認定は「強・中・弱」の強が1つあれば認定となる。
弁護士さんの見立てだと中2、弱1で合せ技で認定になったのではないかと言ってた。
1に関してはK先生の意見書が影響与えたはず。

心理的負荷の認定で吃音の心理的負担を一部認定したのが画期的。
これが認められれば、吃音だけでなく他の障害にも判例になるかも

1.エポックメイキング
 朝ドラで吃音持ち設定が主役になる時代。
 STVで放送した飯山さんのスピーチの映像を提出し、裁判官から「視ました」と返答いただけた
2.証人尋問
 厳しい指導をした人への尋問が素晴らしく、パワハラ認定に大きく寄与した(北方ジャーナルの記事)
3.沢山の方が見守ってる姿勢
 裁判には常に多くの傍聴者がいた。
 国が控訴しないように引き続きご協力お願いします

俺が思った事
・吃音が労働の障害になると一部認められた。吃音持ちとして、仲間としてうれしい。確定してほしい。
・吃音は個人の脆弱性ではなく、本来は社会モデルで解決すべき。
・合理的配慮あればもっと働ける。働く権利、吃音持ちだってある。
・飯山さんはカミングアウトしての就職で、本人できる事は全てやっている。なんで死ななければらなかったのか、本当に悔しい。

過労死~の会の方のスピーチを聞いて、看護師って大変なんだなと思った。
でも、ヤフコメ読むと「新人をサポートできない病院がダメ」ってホント、その通りだなって思った。


合理的配慮って要は「少し優しく接する」って事だと思う。
実際吃音は精神的抑圧って悪い方に出るし。
「吃ってもしょうがない」と開き直ってる俺ですが、
直ぐに「バカ」「キチガイ」って言う同僚には自分を守るために関わらないようにしてるし。
みんな少し優しくしてくれれば。
吃音持ちも吃音に甘える事無く、切磋琢磨は必要だと強く思いますが、
それを周りが「もっと努力しろ」って言うのはパワハラ・イジメだ。
出来ない事もあるのが吃音で、それが障害だと思う。

この判例で益々吃音持ちさんの就職が不利になるのではと心配する人がいた。
そうならないように。媚びるのではなく、「ぜひ我社に来て」って言ってくれるようなスキル身に付けないと。
理想は社会モデルなのだから、そんな必要は無いのだけれど。
飯山さんは誘われてその病院に決めました。だからだから、悔しいし、無念だし。どうすれば、とも思う。

来年高3の娘の将来就職の話

ちょっと時間があるので長女の話。

「吃音ガール」を買いました。長女が同じ職業を目指してるからと。

長女は高2で進学について学校とも話していて、その件は以前書いたからここでは書かない。
で家族(俺・妻。次女)が読んで長女に渡したのですが、どうやら読んでいない。
中学校の卒業式で「自分の吃音と向き合えない」と書いた長女。
注文は言えなければスマホを見せて済ますらしい。
俺が北海道言友会会員で娘達も小さい時は参加してたので、
先生が心配してくれて、半ば強引に南先生との時間を毎週(基本オンライン)作っていただいています。
長女は話す事は無くて苦痛のようだ。
その時間は長女の部屋がある2階にはくるなと厳命されていて。
先生の判断だと結構重いらしい。苦痛な時間だからもあると思うけど。
「このまま話さない、人との会話はいらない」と思ってるようだと先生から言われた。
娘の本心はどうだろか。ちなみに自宅では吃りながら大声で話している。
学校では押し殺してる方が多いのかなと思う。
先生達には自分からメモ渡して配慮はされているので授業の苦痛は無いようだ。


「吃音ガール」長女はどうやら読んでいない。
同様の事(息子が読まない)呟いてる方がいて、我が家だけでは無いのだなと。


先週の旭川吃音カフェで
「ES・面接でカミングアウトすべき」
「それで落とされるならそれまでの会社と三行半つきつけろ」
って話があり、隠して苦しくなるなら最初から
”受け入れてくれる会社を見つける”
のほうが良いよね。
でも数年前のNHKamebaでやってたけど、「就職できない」って現実あるので
障害者手帳取得で障害者枠で活路を見出す”かなとも思ったけど。

自分は「専門学校で国家資格取得」で難なく就職できたけど、
障害者手帳」も同様の効果程度なのかなぁとも考え始めた。
吃音の場合精神だから更新もあるわけで。

飯山さんだって資格があるから就職できたけど、
職場に理解がないから、追い込まれて自死してしまったし。
飯山さんだけではない。


カミングアウトって自分の一部を説明するのだから客観視できないと。
無視し続けても、自分で首絞めてるだけで。
長女に関しては、そう思えて。


時間の使い方が勿体なくて、睡眠時間削ってるように見えるから、
歯がゆいのかなぁと。

吃音持ちが主役の映画「実りゆく」感想(ネタバレあります)

吃音持ちが主役の映画「実りゆく」感想です。
minoriyuku-movie.jp


いい映画、映画らしい映画でした。爽やか~って感じ。

大変申し訳ないですが「アケミちゃん」の演技が超絶不自然で、ちゃんと演技できる人だったらもっと作品に没入できたかなと。

この映画にはモデルがいて、その人は「滑舌が非常に悪い」との事。


映画『実りゆく』予告編

パンフレットに書いてあったけど、吃音は完全にネタ、設定としての。です。
イジメられるシーンもあるのだけど、映画の色付けかなぁと思った。主人公が「怒りを溜め込んでる」「抑圧されてる」って感じは無く。
エンドロールに 全言連・東京言友会 の文字があったので吃音そのものはキッチリ表現していたと思います。
地方発の低予算?映画って、吃音関連だと和歌山県の「ポエトリーエンジェル」もそうなんだけど、
有名どこの俳優さんの演技がとてつもなくうまく、際立ってしまうのよ。今回も「俳優ってスゲー」と思いました。

主人公の俳優さん。真面目が伝わる演技で凄いなぁと思った。こんな雰囲気の吃音持ちさんって沢山いそうだと思った。
深夜ラジオのハガキ職人なのだから才能はあったのだと思う。
「覚えた言葉だと吃らない」「父を笑わせたい」
主人公のセリフは舞台以外は全部「難発」口調です。力んで出す感じ。
そのラジオに呼ばれて爆笑問題さん達の前でカミングアウトして両名の反応がとても自然で良いと思った。


映画から外れるけど
お笑いって障害すらネタにするし、武器にもなったりする。
吃りを個性に変えられる仕事なのかなぁと。
農家な吃音持ちさんも数名知ってるけど。「農作物との会話が多くから不自由あまりない」って。
映画でもそんなシーンあった。


結局吃音は「設定」なので、あんまり印象に残らなかった。
舞台での圧倒的な話術とのギャップが大きすぎたからか、舞台以外での引っ込み思案っぷりが違和感なのか。

「きつねびより 吃音のある97人の体験談集」感想

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きつねびより

注文用の電子メモ帳を配ってる活動してた「きつねっとファクトリー」さんの「本作りたい」に賛同し、私も投稿しました。
無事購入できて、先週末一気に読みました。質感高い本です。
表紙の絵の意図知りたいなぁです。ドアはどういう意味なのだろか。手紙咥えてるように思うけど「喋れないけど聞いて」って意味なのかなぁ~とか。


数年前に「福岡言友会40周年記念文集」買っただけど、昭和の記述が今とぜんぜん変わっていなくて、ガッカリと怒りで半分も読んでなくて。
この本はどういう感想になるかと思い、恐る恐る読み進めた。
内容は軽やかなのは少なくて、重いっす。若い順で載ってるのだけど、今でも大変な思いしてる子が多いのだなと改めてゲンナリしました。
確か、投稿者全員掲載だったように思う。地域とか年齢とかバランスは考えていたはず。
フォローしてる人達が多くて、twitter上しか知らなかったので「人となり」を垣間見た気がした。

意外と言うか、思い出したと言うか、「隠したい」「周りに気づかれたくない」「周りに心配されたくない」人が複数いた事。
そうだった、自分も基本カミングアウトはしないしな。今は聞かれたら言い訳に使うけど「吃りなんで~」って。


思惑どおり、高齢になるにつれ「吃ってるけどそんなに困っていない」「ほぼ吃らないので治ったのかも」な人達しかいない。
「家族が出来たので吃りがとか言ってらんない」「仕事の事が手一杯で吃音の悩みは相対的に少なくなった」って年齢が上がるにつれて。

看護師さんも「病院」「施設」で違うのだなと。配属先や、病院の規模でタイムプレッシャー違うと思うので、そこは選択重要なのかなと思った。
驚いたのは言語聴覚士の方達が結構いた事。教師も数名いた。


目次に名前だけでなく「職業」も記載してると、ヨリ読みやすくなるかなと思った。


自分は高校の時が一番辛かったかなと思う。ズル休みしたのは高校の時だけで。
周りもそうかもって思ったけど、中学とか小学とか、自宅って人もいたような、人それぞれなのだなと改めて思った。

自分は今51歳だけど年上の方達のを読むと、皆さんウンチクがあり、勉強になると言うかそういう境地になるのかなと思いました。

中高生が読むとどうなるのだろと。
振り返ると、10代の時は「喋れない俺の将来どうなるんだ」って不安しか無かった。
この本には「未来」が可視化されてるのだから、「吃音持ちの自分」と、もっと早く向き合えたのかもと思った。
戦い方次第、戦うにはまずは己を知る事が近道ですよと。

まことさんありがとうございました。

最近(2020年10月)の娘達の話

娘達。吹奏楽やってまして、9月はそれぞれの定期演奏会ありました。高校の方が延期なったので中学校と同じ日になってしまい(泣)。

長女(高2)が学校休む事が増えてきた。学校行っても部活は休む日も増えた。進歩と言うか、悪化と言うか。
微熱や頭痛らしく。バファリンは常備してるようだ。夜ふかしと言うより眠れないのかなぁとも。
ストレスが影響してそう。長女の高校は単位制で朝の朝礼終わると毎時間クラス移動して選択科目の授業を受ける。
で基本1人のようで、それが心地良い時もあれば居心地悪い時もあるらしい。ある選択科目の子達とは打ち解けてるようで。

俺も高校の時も(今もですが)友達ってそんなにいなく、学校行事の時間はバックレたなぁと。居場所が無くて。
自分は高2の時は結構無断欠席をした。単位ギリギリで進級したように思う。
うちは共働きだったので朝普通に家でて、30分潰せば自宅には誰もいなくなるので、母が帰ってくるまで家にいたり。
英語?国語?の時間バックレて、書ける範囲だと、近くの河川敷とか、本屋で立ち読み(マンガの世界を知ったのはこの時間)で時間つぶしてたと。
高1高3はバックレる事はほぼほぼ無くて。高2ってそういう時期かなぁと。
だから、長女が「学校行きたくない」と言ったら基本休ませる。
長女は行き帰りバス停まで家族送迎だし、ジジババ同居でこっそり自宅に戻るとかも出来ず、自分の世界はスマホの中だけなのかなぁとも。

先週、大学のオープンキャンパスに参加して。妻は費用等で、長女は意中のコースへ。
妻は模擬講義の途中まで教室後ろにいたのだけど、自己紹介はスマホで筆談で。
偶然参加者が大学の生徒さんも吹部・元吹部の方達ばかりで、それなりに有意義に過ごせたらしい。

コンビニ注文とか自己紹介ではスマホ筆談って事で危機感があるらしく、北海道言友会の中高生のサポートを受けている。
小学校のことばの教室のような。実際会うのは数ヶ月に1回なので先生のほうからLINEで毎週宿題渡されて、世間話をする時間がある。
本人は苦痛でその時間は2階に来るな(2階の自分の部屋でLINE通話してるので)と。

自分の高2、高3を振り返ると
高2の時は将来の展望も無く、無駄に時間を使っていたと言うか、立ち読みと音楽・FMラジオだったかなぁと。
高3で「進学しない・公務員目指す」宣言をした。進学校だったので学校からのプレッシャーは皆無になり、
授業中堂々と公務員試験の過去問したり、矯正箸使って箸の正しい持ち方やってたり好きな事やってた。
期末試験位真面目にやるかって気持ちになり真剣に勉強して「意外と頭良いのね」とクラスメートに褒められたりで
高3は結構良い期間だったように思う。結局公務員試験は受かったけど親には内緒で辞退して専門学校に行くのだが。
(更に書くと就職後、北海道大学に潜入する事が多く、大学進学しなかったの激しく後悔となる)

長女も高2でグダグダ考えて、高3では腹くくってくれるかなと思う。
吃音ってハンデでしか無いので、
真剣に発達障害系の障害者手帳取得出来る病院を探して、長女の就職の一助になればと思ってるのだけど、
長女が「しゃべれない自分」とどう向き合うか。今は見守ってる感じ。


次女(中2)は長女が切り開いた環境でずっと過ごしている。隠れ吃音(緊張する時は吃らない事が多いので、発表は得意)のようだし。
小学校時代は1クラスで6年間過ごし、中学の今でも半分は同じ小学校出身だし。
演奏会後に全国常連校(練習年間360日らしい)のOGから誘われたとか、この前のテストで学年4番だったとか、ちょっと調子乗ってる感じだけど。

演奏会終わって新役員を決める時、先輩達からは内内で「副部長」指名されてたのだけど、
顧問の先生がひっくり返して「在校生で立候補で決めろ」ってなり、次女は立候補しなかったので3役にはならなかった。
部長の子は立候補して先輩達の意図どおりになったのだけど。吃る恐怖>友情だったのではないかと。
次女はずっと優等生キャラなので、モロイと言うか、一人で立てないと言うか、長女と違い高校進学後ポキッと折れそうで凄くおっかない。

そんな感じです。
吃音で障害者手帳少なくも自宅から半径100K圏内には無さそう。札幌にもあるかどうか。不安障害とか違う切り口なのかな。
真剣に探してみたいと思う。

ゆっくり話す。それには抑揚等のリズム。と思いまして

昨日は例会ネタに使うべく、「吃音」で検索した動画を色々見てて。
その中で、独学?の吃音改善さんの動画が、認知行動療法的と言うか、非常に腑に落ちて。
このブログに貼りたくなった。
youtu.be
youtu.be

動画3本あるんだけど響いたのはこの2本。

ワーキングメモリーの話は以前先生から聞いたことがあり。
NHKでやってた認知行動療法のって
「脳の癖を矯正する、思い込みをやめさせる」
「新しい回路、神経系の通り道を作る」って
この動画はまさにその事を話していて。

抑揚がいいのが、自分の発話を意識しないと出来ないから。
意識が色々飛ぶので発話しやすくなると言うか。経験則だけど。

オランダボーダフォンでラップを真似る事で吃音改善アプリがあり。
youtu.be
オランダ語を日本語に自動翻訳して視たけど、結局字幕の英語の方が解りやすかった)
ラップのリズムに乗せて“話す”トレーニング!蘭ボーダフォンの吃音症改善アプリ | AdGang


「脳の負荷を落とすためにゆっくり話す」とはアプローチが違うけど、
「吃らず話せる体験を積む事で、吃らない回路を作り、回線を太くする」って凄く判る。
太くする作業は時間がかかるってのも、しっくり来るし。

前回「娘の就職考えたら発達障害系の障害者手帳必須」って思ったけど、
本人が吃音と向き合って、抗う事で流暢性を獲得するのではないかと思った次第。

本人が吃音から発話から逃げたらどんどん話せなくなるし、外に出れなくなるのではと危惧しております。
長女は結構スマホのメモ機能使って発話せずコンビニで注文したりしてるようで。それはそれでOKだけど。
10代は一番重い時期、でも頑張れば頑張るほど他の世代より効果ある時期でもあると思うし。


抑揚はただのリズムとはちょっと違って、ゆっくり話せる感じに自分は思えて。
普通に話せない時は自分の鉄板な話し方。良いと思うんだよね。

障害者雇用のワークショップに参加した

2年前から会社の人事担当(手続き系だけだけど)拝命されて、職場改善でいろいろ動いております。
障害者雇用もテーマの1つ。
障害者雇用
吃音持ちさんが発達障害枠で「精神障害者保健福祉手帳」取得できるって事で以前から注目していました。
手帳があれば、障害者雇用枠で就職できます。
障害者雇用枠ってのはフルタイムの正社員パート・バイトの2.2%来年は2.3%が雇用義務になります。
2.2%だと45.5人なら1人以上、2.3%だと43.5人ならば1人以上雇用義務となります。
フルタイム100人以上の会社が基準以下だと月4万とか徴収されます。雇用が多いと月3万とか助成されます。
障害者雇用達成企業割合は45.9%との事。


今回ハローワークからワークショップの案内があり、初めて参加しました。
1部は地域の求人・求職の現状と、無印さんの取り組みについての講演
2部は参加者数グループに分かれて、障害者職業センターの方が司会で、意見交換会
参加したグループで障害者雇用してない会社はうちだけだったので、色々質問させていただきました。
中小企業グループだったからか、結構ぶっちゃけた話を聞けて、凄く勉強になった。
障害者雇用の職種は事務が多くて、製造、清掃・品出しってのもあった。
事務もサポート役(書類整理とか入力作業とか)が多かった。
参加会社に医療系が無く。医療からもサポートあればって司会の人が言ってました。


吃音の困り感を訴えようと狙ってましたが、何せ「手帳前提」だったので切り出せず。
重度の方を雇用してる土建屋さんの話がキツク、重い話でした。
お金の話は無かった。お試し期間は補助が出来ますよ程度の話で。手帳の等級と連動してるのかな?勉強不足。



ワークショップの感想、吃音目線じゃなく、全体的に書くと。
・職場環境改善の最終形として「障害者雇用」は良いかなと思った。
・参加企業、「法律なので仕方なく」って会社と「積極的に活用」って会社の2択だった。
・障害者枠の人を孤立化させないように、社員さんも壁を作らないように、地道なアナウンスが必要
・理解してくれない社員は正直いるので「彼彼女らがいる事でこれだけ楽になる」を繰り返し説明が必要
・パニックになった時とかの想定問答事前に決めておくべき。
・現場リーダーの力量に左右されそう
・周りの理解、更に周知が肝。
・無印と言うか良品計画さんの講演(駅前店の店長さん)凄く良かった。「障害者雇用悪くないかも」って思わせてくれた。

ワークショップでぶっちゃけた話を聞いて
・「新卒はすぐやめてしまう」「中途採用は全然来ない」ので障害者雇用
・彼らは真面目で、真摯に仕事に向き合ってくれるので戦力になる。
・でも「常に気にしつつ」「たまには夕飯一緒に食べたりして」「その子と保護者との関係性も考慮して」1年掛けて出来る事出来ない事を把握する必要がある
・「気を使われるのが嫌」って人も多いので疎外感が出ないようにするのが大事
・重度の方は癇癪起こした時は暴力やセクハラもあるので粘り強く対応
・最後名刺交換で「通勤方法は?」とか更に聞いたけど、うちの会社は車通勤前提なので、ハードル高いのかも。


以降、吃音持ちさんの就職に絡めて感想書くと。偏見あると思います。ゴメンナサイ。
・全ての人に障害持ちの有無に関係なく、障害持ちさん受け入れる感じで接して貰えば、万人が暮らしやすくなるのだろなと。
・障害持ちさんっても内部障害(見た目判らん&疲れやすい方が多い)や身体障害の方達は意思疎通ができるので優良なんだろなー
・知的とか精神の方達の受け入れって大変、時間が掛かる。
・障害者枠って偏見あると思う。実際障害持ちさんなのだから「癖が強い」訳であり、周りに配慮も求める訳で。
・数年前「はてな匿名ダイアリー」で就職担当名乗る人が「吃音持ちなら障害者手帳もってこい即採用」「無いやつは不採用」的な事が話題になったような。
たぶんこれ。
吃音のある就活生はなぜ障害者手帳を持っていない?人事採用戦略の話
・重めの人の保護者は死ぬ気で診断書書いてくれる先生見つけて手帳取得(精神だから2年更新)目指した方が良いような気がした。
・北海道にもそんな先生いないかなぁと。
・吃音持ちさんが面接で言うべきってやっぱギブ&テイクだと思った。
・合理的配慮の精神、「カミングアウトして、周りに理解してもらい、配慮を求める」
・テイクって俺は専門学校で獲得した国家資格だったけど、「精神障害者保健福祉手帳」もテイクになるよなと、真剣に思いました。

つらつらとそんな感じです。纏めません。