吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

文春ありがと~吃音当事者インタビュー記事が素晴らしい

文春オンラインでバイデンさんを導入に吃音当事者インタビューの記事。素晴らしい。

このブログにある
「コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です」
って横井先生のお話に感銘してコピペしたんだけど、この記事はその事が書いてあって、いい記事だった。
このweb記事ずっと残ってたら嬉しいなぁ


抜粋

――バイデン氏はスピーチで「オバマ」と言うべきところを「マイボス(私の上司)」と言い、「バイデンがオバマの名前を忘れる」という趣旨の記事(*)になったことがあります。

ぽん 名前を忘れたわけではなくて、「オバマ」と言えなかったから、「マイボス」という別の言葉に言い換えただけなのかもしれません。

――なるほど。『どもる体』(医学書院)という本では様々な吃音者が登場しますが、「ディズニーシー」を「ナントカシー」というふうに言い換えて苦手な単語を回避するために、普段から「適当キャラ」を装っている、という方が登場しました。ぽんさんも、吃音が社会的人格に影響を及ぼす感覚はありますか?

僕も吃音者だと伝える時に「(あなたが吃音者でも)私は気にしないから」と言われることがあるのですが、少し違和感があるんですよね。困っている人がいる、という状況に対して、自分は関係ない、と線を引いてしまっている感じがする、というか。

 ひょっとしたら、目の前にいる人の吃音が障害になるような世の中を、自分も作ってしまっている側なのではないか、という気持ちをどこかで持っていてほしいんです。吃音って、話し手と聞き手の関係性の中で障害の側面が生じてくるものだと思うので。

ぽん氏が挙げた漫画では、一人の少女が主人公に「喋れないんなら紙に書けばいいじゃん」と言ってペンと手帳を差し出したことから、全ての物語が動き出す。コミュニケーションとは聞こうとする人が存在してこそ始まるものだ、ということが端的に示されている。

「ルッキズム」から「治す治さないに発展しそうで怖い」と思った話

本日3/8は「国際女性デー」です。なので?昨日の新聞には女性の社会進出等々普段より多く書かれていました。
ある人に「既婚者ってそう言いがちだけど、”結婚しない”選択をしたので」と言われ。「俺ダメ、ゼッタイ」と改めて誓った訳です。
ここは吃音ブログなので本題。

「BOOKSTAND.TV」で「トミヤマユキコと『少女マンガのブサイク女子考』について語る! 」がありまして。とても面白かったし、考えてしまった。
yahooで動画視られます。興味ある方は全部
video.yahoo.co.jp

ネタになった本は

少女マンガのブサイク女子考

少女マンガのブサイク女子考

ルッキズム=容姿による差別、外見で価値を判断すること、外見至上主義」そのもの話。

で著者さんは

『カワイイはつくれる』という言葉は、『つくれるのにつくらないのは怠惰ではないか』に容易にひっくり返る、光と影のある言葉だと思っています。

これは吃音と同じで「社会モデル」の話。美なんてお国柄で基準が違うわけで、判りやすい。

吃音は未就学児で治らないと一生モンになってしまう厄介な障害。でも「スキルと積んでくと改善する」障害でもある。
そこで他人が「お前は怠けている」「努力が足りない」と罵声を浴びせると。他人だけでなく、自分の中の人もか。
同様に「吃ってるのワカラナイ」ってのも本人にとっては怖い話に成り得る。特に例会で気をつけないとと。

自分は「まずはやってみよう」「最初から否定はしない」を是として30年近く行動してるけど、
上記の独身者への物言いであったり、まだまだ昭和な人間だと、アップデートしていかないと思った時間でした。


冒頭の話の蛇足だけど、
水道橋博士はある人の本を理解したくて女装してた時期があったのだけど、ストッキングが面倒でやめてしまったと。
刷り込まれた「男らしさ」「女らしさ」根が深いなと思いました。

「FACT FULNESS」教養本で自分を客観視する

水道橋博士の番組でこの本の訳者さんが出てて、紹介されてた。
「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」
帯には
2019年ベストセラー1位
環境・貧困・人口・エネルギー・医療・教育
学校では教えてくれない「世界の教養」

ちなみに購入した本は31刷でした。

楽しく読める本です。
基本クイズ形式で進んでるから、水道橋博士のご子息で取り合いになったので人数分買ったってのは納得。
小中学生なら自由研究にもってこいだし、高校ならプレゼン系のネタにまんま使える本です。

目次のレイアウトから「世の中を良くしていこう」って気概が感じられるし、
本文にも書いてあるけど「この本を手に取ったあなたから」って、
決して上から目線ではないんだけど、背中を押す、引き上げる的な感じな、とてもポジティブな本。

「おわりに」(実質著者あとがき)でびっくりして、「訳者あとがき」でほろっとしてしまいました。
なんか処世術の「菜根譚」の教えがが脳内再生されましたよ。

最終章で
「自分を疑ってみよう」
「事実を基に世界をみれば、世の中それほど悪くない。もっと良くしていくために自分ができる事は?」


感情に流されず、客観的に、自分を俯瞰で、自分の気持ちを疑って。


吃音改善にも繋がるなぁと。

誰得?だけど凄く共感できた本「話せない私研究:大人になってわかった場面緘黙との付き合い方」

この本、前作からの続き、現在進行形の話でした。
前作以上に共感できて、凄くオススメしたい本。
でも、これに共感できるって、「吃音の悩みを克服した人」なんじゃないかなと思う。
なのでtwitterのフォロワーさんに宣伝しても有用じゃないかも....なんて思った。

駅で動けないトコから始まり、環境変えて同じ職種の、違う職場で稼ぎつつ、漫画でアウトプットを続けてって話です。

自分の経験とこの本が糸のように絡み合うと言うか、これ待ってた!って感じです。

amazonレビューにも書きましたが「社交不安障害からの回復」日記だと思いました。

記憶だけど、成人の吃音持ちさんの4割が社交不安障害を経験しているのだとか。
自分も公共トイレで小便器使えないとかの時期があり、
吃音本の社交不安障害の診断用紙でチェックしたら結構当てはまってて、「当時社交不安障害だったんだぁ~」と。
これがweb診断できるやつ。設問同じだった。
社会不安障害(SAD)診断チェック | ココオル


更にネタバレ続きますが
本に「当事者研究」とありますが、作者さんは自分を客観視して、自己分析してどんどん行動していきます。それが改善に繋がる。
感情の出し方・職場を・仕事のやり方・人との接し方・雑談の方法を・親と・住む場所(誰も知らない場所)

特に惹かれたのが、雑談への対応と引っ越し。感情の出し方、著者にとっては「怒り」かな。
今まで話さないから、話したときの重さが周りと違うので、実は気にしなくていい
周りに知り合いがいない気楽さ。凄く分かる。
感情の出し方、自分は90年代の浦和レッズのサポーターやってて、自宅やスタジアムで喜怒哀楽を取り戻せたなぁって。


本の趣旨的には「場面緘黙の」なんだろけど、吃音持ちもそうだし、視線恐怖?等の
「人との接し方を何とかしたい」って人には「サンプル」として凄く良い本だと思いました。

自分を客観視・分析・対策を考え・実行し、トライ&エラーでブラッシュアップしていく。
前のエントリー、「認知行動療法」ですな。立派な。


アドバイザーの高木先生(場面緘黙の専門家)のアドバイスが染みます。これは俺が吃音持ちだからかも。


10代にはピンと来ないかもだけど、「人との接し方」に悩んでる吃音持ちさんに、この本参考にして、自分を分析&改善の行動してほしいなと思いました。
超オススメ本です。

吃音由来の生きやすさ改善と認知行動療法は相性が良いと思った本2冊

昨年twitterやFBで紹介されてた認知行動療法本を今月やっと読んでの感想。
ここまで読むのが遅れたのは「答え合わせ」の感覚があって、切迫感無かったため。
今の自分「吃って苦笑する」のは毎日だけど、10代の時のような、深刻には困って無くて。

どちらの本も「気づき」あったし、北海道言友会の例会だったりSNSでの声掛けに役立つな~記述あった。
障害って持って生まれちゃったのだから、持ってる武器で戦うしかないし、足りないと思ったら追加しなくちゃいけないわけで。
戦う舞台を替える方法もあるが、
自分の武器を考えて「なりたい自分」をまず疑い、目標の70%を目指して、
失敗した場合も想定してから「やってみること」

認知”行動”療法の 行動 が非常に大事だと。人生は自分で決めないと。


まず1冊目
伊藤伸二先生とのコラボ本もある大野先生の本。目線は支援者支援。
本人に認知の歪みを気づかせるアドバイスというか。
自助団体(SHG)の出来ることは沢山あるんだなと思わせてくれた本。

大野先生のサイトであるとか、BOT?の紹介もあり、例会のネタにもなりそうだと。
「認知の歪み」ってAIで指摘できるんじゃないかと。実際その研究をしているらしい。
話せなくて、相談できなくて、だから自分の考えが「歪む&意固地になる」
他者の意見は大事だし、当事者や専門家なら有効性も上がるようで。
アンガーマネージメントとか、他の色々役立つ情報が噛み砕いて書いてある本でした。



次はこの本。
認知行動療法を小説形式で。すごく読みやすかったです。
腰痛を手術でも薬でもなく、認知の歪みで治す。
認知行動療法で治すってのは数年前NHKで見てて。以降「吃りは脳の間違った記憶を正せば治る」って思うようになった。
その考えはどんどん正解だと思うようになってて。
こっちは当事者目線と言うか、吃音治ってないのに不安が少ない、今の状況の答え合わせに近かった。

人生を変える幸せの腰痛学校

人生を変える幸せの腰痛学校

腰痛を吃音と置き換えてとSNSにはあって。自分には「予期不安」との置き換えだと思った。
痛いときの対処方法を理解し、実行してみる。
腰痛が治ると書いてあるが、痛みは突然やってきて、対処方法を恐る恐る実行してみて
「案外動けた」で腰痛の恐怖が少なくなっていく。

先生の指摘「認知の歪み(腰痛の常識の否定・患者の意識への疑問)」が痛快で。
吃音もそうだと思った。
「吃音は”案外”大変なんだけど、今でも”案外”対処方法があり、自分の考え次第で生きやすくなる・改善できる」


最初の本は20代30代、2冊目は10代20代の吃音持ちさんにお勧めかな。
「常識」って常識じゃないと思うわけです。自分をもっと分析&戦略。「自分研究」なのかも。

NHKで吃音ネタ2本

NHKで吃音ネタ2つあったようです。

1つは大阪発で伊藤さんトコの団体の取材。
www3.nhk.or.jp
やりかたは是々非々だと思うけど、肯定して、吃音持ちの自分も肯定できれば吃ったって大丈夫なはず。
ニュース系ってすぐ消えちゃうので、できればズッと残しといてほしいです。
伊藤さんの団体では動画いっぱい公開してて、参考になる事も沢山あるのでオススメです。(以前もオススメした記憶が)
日本吃音臨床研究会:どもり:悩み:改善|吃音の動画_000_00


もう1つはハートネットTV 12/16放送でした。
www.nhk.or.jp
何回か取り上げてくれてるけど、今回のコンセプトは「味方(アライさん)を目指す」会でした。生放送。

アライさんとは....まだ吃音のは纏められてないけど纏められるはず。
www.nhk.or.jp

講師は横井さんでした。娘達吃音キャンプで会ってるの覚えて無かった......
菊池先生も提唱?してるけど「吃音はタイミング障害」って理解が進めば良いなと思います。

体験談ページ.....は番組とはあんまり関係ないかな。でも貴重。
www.nhk.or.jp

2020年12月頃の様子

2020年12月頃の様子
11月から旭川の老人病院と障害者施設と基幹病院4つの内2つで新型コロナが出て、非常事態宣言が出た。
旭川市民は基本外出するなと(来年1月15日まで)。対策とってない場所には行くな集まるなと。
近所の方、見ないなと思ったら地方の病院に数日入院してたとかで、通常なら旭川の病院に入院のはずが、地方に回されたらしい。
本当に危機なんだなぁと。

北海道言友会の旭川例会(旭川吃音カフェ)が12/19だったのだけど、自粛と言うか参加しなかった。
職場のフロア違いの方の奥さんが濃厚接触者になり、その同僚も12/21まで出社停止にして。職場も自主的にPCR検査した。
結局誰も陽性にならず良かった~なのですが。

正月は毎年実家に行くのだけど、母が「夜になったら微熱が出る」ので1月15日後に会いましょうと言う事に。
お年玉もそんときに渡すと(笑)
弟(旭川在住)は12月初めに原因不明の熱が出て職場から出社停止で2週間休んだらしい。結局検査してくれなかったようだ。

布マスク使ってたけど、不織布使い捨てマスクに替えた。

そんな時期で。
自分は職場のコロナ対策(主に運用面)を進めつつ、ZOOMとかTEAMSとかベルフェイスとかで色々あるんだなぁと。
職場の電話機器交換時期で半減させる予定だったけど改めて「電話大事」ってなり半減までは無くせなかった。

ずっとマスクとか、こんな事が起こるなんて。世の中何が起こるか判らんですな。


家族の話。
吃音に関してオープンはそのまま。
この前のハートネットTV吃音の回はリアルでみて、妻と娘達でワイワイ話してたらしい。
ジジババは、俺や次女はそれなりなのに長女だけ症状重い事に???はそのまま継続かな。
長女偏屈だしなぁ~とも思うが、10代の自分もそうだったから、遺伝だろなと思う。吃音あるあるなのかもだけど。

ババが妹(俺的にはおばさん)の認知症の事で気を揉んでて、眠れない位。
ババは「自分ではどうにもならない」事で体調不良になってしまう事が多く、胆力と言うか、鈍感力と言うか付けて欲しいなと切に思う。
それだけ家族が濃いのかなぁと思う。
自分は母も弟もそこまで濃いと言うか、むしろ「避けたい」感じなので。実際体調不良になったら変わるかもしれないが。

奥サマは職場(デイサービス)でコロナ対策がアップデートしてるみたいで大変らしい。
コロナは福祉施設の判定に役立つとか言ってた。
仕事中靭帯損傷で近くの整骨院に通ってるのだけど、「噂があつまる場所」で、田舎の悪いトコ全開らしい。怖い怖いと。

長女(高2)は変わらないかな。環境は少し変わった。
10月に書いたけど、11月にヨリ突っ込んだ話が出来て。
・ズル休み肯定(コロナ対応で基本単位削られないのはラッキーでした)
・週1であった北海道言友会の好意でやってくれてたLINE通話を休止(話すことがない、辛い)
・北海道言友会で繋がった先生に「心療内科」受診の相談をして、病院に予約とった。初診は来年6月。
・リビングにある「吃音本コーナー」から数冊持ってった。「自分で試す吃音の発声・発音練習帳」読んでくれた模様。
感情の波もあり、今は基本明るく部活通ってる感じ。アンコンメンバーにもなって12/30まで部活

次女(中2)は吃り症状は強くなってきた。日々苦労してると思う。
週末、部活仲間と友人宅にいく事が定期であり、スマホ話が多いので1年前倒しでスマホを与えました。でもクラスLINEには入らず。
基本消極的と言うか、引っ込み思案になってきたなぁと。
進路、長女の事もあるし、部活の先輩が高校に通えてない話も耳にして不安になってる風。
テストの結果は良いので選択肢は複数あるし、部活強豪校からの誘いはマジだったようで(学校から連絡きた)どうするか。